NO.1 はり・灸治療は人それぞれの症状にあわせて
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鍼灸の診断・治療は、おもに鍼灸師の五感によって進められます。
五感とは、目で見て、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、肌で感じ、これを東洋医学では、「四診法」とよんでいます。
四診とは、目で見て行う「望診」鼻と耳による「聞診」、患者さんの訴えを聞いて診断の材料とする「問診」、そして鍼灸師が、直接患者さんの身体に触れて診療する「切診」の四つがあり、診察は四つの方法に大別されます。
鍼灸治療は、この四診により局所にとらわれず、身体全体を(心をも含み)注意深く観察して、患者さんの全体像を把握し、それから病気の本質、体調の歪みの程度を診断して治療にかかります。同じ患者さんでも、痛みの感じ方も反応もそれぞれに違います。たとえば、仮に同じ痛みの腰痛患者さんが二人いたとします。
一人は、”大へん痛い”と感じ、もう一人は、”痛い”と感じるかも知れません。感覚や体質は、個人差があり、大きく変わってきます。
ですから、この二人に同じ治療を行っても、結果はおのずと違ってしまいます。
叉、腰痛の原因にしても、腰が痛いから腰が悪い、とはひと口には云えないのです。内臓の病気から腰にくる場合もありますし、単に体調を壊して疲労(ストレス)のたまっていた腰に痛みが走る場合だってあるのです。鍼灸治療では、このような原因を探りながら、一人一人の治療を行っています。言い換えれば「病名だけでは判断しない」と言うことです。
鍼灸治療は、「四診法」に基づき、身体の変調を整えることにより、身体が病気を治そうとする力「治癒力」を手助けをするのです。
人の身体は、生まれつき最大限の働きを調整する能力を持ち合わせています。鍼灸、漢方療法(東洋医学)は、こうした人の本質的な働きを研究し、発展してきた医学なのです。
東洋医学には、三千年以上にもわたる長くそして堂々たる歴史があります。
そして人間の知恵が脈々と流れています。今まで西洋医学の影に隠れて、”何となく古いもの”と思われがちでしたが、
人間性を重視した考え方や、鍼灸、漢方で実際に効果が認められ、医学会では今や東洋医学をいかに学ぶか、という時代に進んでいるようです。 |
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NO.2 『はり』は痛くない・・・?
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まず先に、はりの先入観を取り除いてください。
“肌に鍼を刺す”と聞いただけで、ゾオッとするという人も多いはずです。
実際、注射針や縫い針、蜂の針など、針と名の付くものはみんな痛い、人間のからだでいちばん痛みに敏感な皮膚に刺すのだから、痛いと云えば痛い、当然でしょう・・・! ですから「はりは痛くない」などと声を大にしていっても、なかなか信用してもらえません。
痛み、というものは記憶には根強いものがあります。
“針を刺す”という言葉から、どうしても”痛み”を連想してしまいます。これは何の根拠もない、悪い先入観です。まずこの先入観をきれいさっぱり取り払ってください。
はりを実際に試す前から嫌ってしまう、いわゆる「食わず嫌い」の人達の大半は、勝手にはりは、痛いものだと信じこみ、恐怖感や不安感をいだいているからなのです。
では肌にはりを刺すにもかかわらず、どうして痛くないのでしょうか・・・?
理由は技術にあります。
はりは、刺すのではなく軽くトントンたたくようにして瞬間的に皮膚を通過させてしまうのです。知覚神経が密集している皮膚面は、痛みに大変敏感ですが、はりは、この面を、痛みを感じることもなく、通過してしまうのです。
これを専門的に、弾入、または穿皮と呼んでいます。実際に試してみることがなによりですが、頭の中で思い描いていたような、痛みは、まずありません。かえって気持ちよく、心地よいものだと実感できると思います。
痛いという先入観と恐怖心をもっていると痛く感じることもままありますが、そのような先入観がなく安心して受療すれば本当に心地よいものです。
患者さんのアンケートでもはりは、痛いと答える人がほとんどいなく、気持ちが良い、心地よい、と答える人が多いのです。「治療の後、痛みも無く、こんなに良く効くのなら、勇気を出してもっと早く治療に来ればよかった。」
初めてはりの経験を終えた患者さんたちの感想なのです。 |
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NO.3 すばらしい鎮痛効果
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鎮痛効果の経験的事実
はり灸の最大の効果は、何といっても鎮痛効果です。
昔から”神経痛には、はり灸”といわれてきました痛みを止めることに関しては絶大な効果を発揮します。
では、どうしてたった一本のはりで、しかも痛む場所とかけ離れた、遠隔部位に刺す(はりを刺す)ことで痛みが消えるのでしょう・・・?
いま、その答えを一概に断言できません。
はり灸の効果は長年にわたる“経験的事実”から、明らかになっています。
西洋医学、そして現代の科学では、解明が、十分になされていないのが現状です。圧倒的多数の治療データや客観事実を前にして、最近では西洋医学がはり灸を学び、実際の効果を研究し、それを実践しながら研究をしています。
その結果、はりの刺激で痛みを止める、それは、エンドルフィンというホルモンが痛みを止めるということが、解ってきたのです。
それに関連して、さまざまな理由も解ってきました。一つにはエンドルフィンというホルモンは大脳中枢の中で形成される物質で、モルヒネ同様の働きをするといわれています。
モルヒネはいわずと知れた劇薬、医療では鎮痛剤です。
はり治療をすれば、副作用の多いモルヒネを使わなくても、人間の身体が自発的に副作用のない、モルヒネ同様の物質を内分泌し、痛みを鎮めてしまうのです。
危険な薬を使わず、身体の中から治していく・・・!
正にはり灸治療は、生身の身体にピッタリの治療なのです。 |
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NO.4 病気にかからない工夫が大切
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今、鍼は世界的な規模で広がっています。民間の研究だけではなく、大学、国家機関での治療、研究が盛んに行われているのです。理由は痛みをとめるためではなく、実はもう一つ大きな役割があるのです。
我々人間が一番大切としていること、それが、末病治療という考え方です。普通の人たちは病気になってから初めて治療が開始されます。
薬にしても、病気を治す薬は沢山あっても、病気を防ぎ、病気にかからないという、薬はなかなかありません。
ところが、鍼の場合、病気の一歩手前、あるいは、病気にかかりそうな状態の時に治療を施すと、絶大な効果を発揮するのです。病気にはならない方がいい、ということは誰でも考えます。
だから、そのために、ある人はスポーツで身体を鍛えたり、ある人は健康食品やビタミン剤に凝ったりと、思い思いの健康管理をしています。それでも人はやはり病気になってしまいます。
完全な健康体のときならいざ知らず、ひとたび病気になってしまうと、このような健康法だけでは、身体はもとにはもどりません。治療が必要になってきます。
しかし考えてみてください、病気は、伝染病などを除いて他のどんな病気も、ある日急に発病するわけではありません。身体の中で少しずつ悪くなっていき、限界に達したとき一気に、病気として現れてくるのです。ですから、病名のつく手前、病気と健康の中間点は確実に存在しています。
この半病、半健康の状態を治すのが鍼治療なのです。現代に最適な治療法と世界中で広がっているのも正に当然のことなのです。 |
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NO.5 3000年の歴史をもつ東洋医学
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鍼をはじめ、灸や漢方など東洋医学は、古代中国に生まれました。およそ三千年以上も前のことです。一口に三千年と言っても、これは大変な長い年月です。西暦が、やっと2000年になったばかりですから、実に紀元前1千年のことになります。
これだけ長期にわたって人々の暮らしを支えてきた医学は他に類を見ることはできません。
西洋医学はヒポクラテス以来長い歴史を持っていますが、大きく変わった現代の西洋医学はジェンナーに始まったと考えるとたった250年しかありません。
なぜ、三千年の長きにわたって愛され親しまれてきたのかを考えてみると、やはり人々の生命機能に即した医学だからといえるのではないでしょうか。痛みを感じる感覚は、人間が生まれながらにもっているものです。
もし人間が痛覚を持っていなかったら、たちまちのうちに死んでしまうでしょう。痛みというものは生命維持のための危険信号のようなものですから、身体の何処かが調子を崩すと痛みという危険信号が発せられます。調子の悪い部分そのものであったり、あるいはまったく関係のない部分であったりします。
たとえば、胃の機能が低下して背中が張ったり痛んだりすることがあります。背中が痛いからといって、背中の痛みを取ることをしたらどうなるでしょう。一時的には痛みは治まるかもしれません。でも根本の原因は胃にあるのですから、治ったことにはなりません。
むしろ、一時的に痛みを押し殺してしまうことは、せっかく身体が発した危険信号をみすみす見逃すことにもなりかねないのです。
古代中国の人々はそのことをよく理解していたのでしょう。
そのため、身体の各箇所の関連性を中心に研究を重ねたのです。
体の機能を調整して、自然な状態に治してあげると、痛みという危険信号はおのずと消滅するのです。痛みは結果として消え去ることになるわけです。もちろん鍼・灸は痛みに絶大な効果を発揮します。
けれどそれは、単に痛みをごまかすのではなく(薬で痛みをマヒさせるのではなく)痛みの原因を取り除いた結果なのだということを忘れないでください。
東洋の医学はすべて、身体全体を診て、そこから考えを広げていきます。
病気を退治する医学というよりは、病気から人間を“守る”為の医学なのです。慢性疾患、病気の初期、そして一歩手前の症状を治療する医学として鍼・灸は今、世界中に広がっているのも事実なのです。 |
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NO.6 見直されてきた東洋医学の考え方
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東洋医学と西洋医学の違いは・・・?
時、今や東洋の時代、といわれています。地理的に東洋に位置する国でありながら、西洋的な社会風潮が氾濫する日本でも、西洋各国のブームを逆輸入するかのように、東洋が見直されはじめました。この現象は医学界にもあてはまります。
長らく西洋医学一辺倒であったこの世界でも、今、盛んに東洋医学が研究されています。ではこの西洋医学と東洋医学とは、いったいどことどこがちがうのでしょうか・・・?
まず、発想の持ち方が根本的に違っています。東洋と、西洋の違いを比較できる一例を挙げてみます。人間の生活に欠かすことのできない水。かって人々は水を使って美と芸術を作り上げました。
しかし、その方法は西洋と東洋とではまったく逆なのです。西洋は、噴水をつくりました。自然を逆らうように人間の手で下から上へと噴き上げたのです。自然に対抗して挑み続ける姿勢に人々は美を見いだしたのです。
それに対して東洋では、日本の庭園芸術などに代表されるように、水は上から下へ流れるというように、あるがままの自然である美を受け入れています。
もちろん、これはほんの一例ですが、これで西洋と東洋の違いをすべて言い尽くせるものではありません。ですから自然であるものを大切にする。なるほどと理解されましたでしょうか・・・
医学の世界も同じことがいえます。西洋医学の考え方では、病気の治療はその“原因を退治”することにあります。病気を発生させる悪い要素が身体の中に入ってきたら色々な薬を使ってやっつけてしまえ・・・という発想です。
そのため投薬療法や外科施術が発展したのです。身体に害のある細菌が入ってきたら、その菌よりも強い薬で殺してしまおうとするのです。
それに比べて東洋医学の基本的考え方は、自然に逆らうことなく破壊することなく、自然と共に生きていくための医学であり、人間が本来持っている自然治癒力を更に増進させようとするのです。
西洋医学的な考え方から見れば,消極的な医学に思えるかもしれません。攻撃的な精神で、自然をねじ伏せようとしてきた西洋文明に比べて、東洋では、自然を受け入れることから考えはじめますから、どうしても受け身にとらえがちです。
しかし、現代社会のように、何もかも合理的にかたずけてしまおうとする時代には、この受け身の姿勢こそ“ゆとり”を生み出すものではないでしょうか。 |
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NO.7 はり灸治療で活発になる身体の働き
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体の機能をバランスよく
はり一本で体温もグンと上昇
はりの刺激がエンドロフィンという鎮痛物質を生みだして痛みを取り除くだけでなく、身体全体の機能(治癒能力)を助け免疫力を生み出すのです。
痛みがあるということは、患部が血行不良を起こしたり、筋が緊張しすぎたり炎症を起こしたりしていることです。このような症状の患者さんにハリ治療をすると、具体的に次のような作用が生まれます。
1.血液循環がよくなる
針を一本刺しただけで体内のホルモンバランスがよくなり体温はグーンと上昇し、全身の血行もよくなるのです。温泉に入って身体を温めたような気分になります。
2.筋肉の緊張がとれる
たとえば胃の衰弱が影響して肩こりを起こしている場合など、胃の働きを活発にし、ハリを打つことで、それまで緊張していた筋肉が一気にゆるみます。まさに「胃の荷が下りた」ようにすっきりした気分になります。
3.筋肉の反射にによる鎮痛
最近わかってきたことで、筋肉の痛みによる反射(軸策反射といいます)によっても痛みは止まるとも言われています。
4.刺激で生まれる消炎作用
生き物の細胞組織には炎症を抑える働きがありますが、ハリ治療をすることによって、その働きを、より多く導き、その複合作用で痛みを止める。
つまり、ハリはただ単に、痛みをまぎらわせるのではなく、血液循環の改善、筋肉の緊張緩和、そして消炎作用と、あらゆる角度から痛みを鎮める働きをもっているのです。痛いところだけを治す治療法とは違い、ハリ治療は全身の働きを調整するものだということも、理解できると思います。 |
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NO.8 はり治療は、内臓器官の働きも調整する
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はり治療が痛みに効くことは、一般に知られています。
ハリは神経痛などの疼痛に有効なのと同様、内臓疾患にも実に効果的な治療法なのです。今まで一度も胃に痛みを感じたことがないという人は、おそらくいないことと思います。「常に胃の調子が悪い」という人もかなり多いものです。
胃は心臓と同じように、気分や情緒に、非常に左右されやすい器官ですから、神経質な人や苦労性の人は特に、慢性胃痛になりやすいものです。
そこで、思い切って病院で診察を受けてみると、「別になんでもないですよ、精神的なものでしょう。」などと簡単にかたずけられてしまうケースが多いのです。
しかし、病院で「何でもない」と診断されても調子が悪いのは事実ですから、かえって不安はつのります。あえて○○病と病名を付けるほどの症状ではなく、しかし確実に機能は低下している状態です。
専門的に半健康症候群を「自律神経失調症」などといってますが、ほおっておくと本当の病気になってしまうことも多々ありますから、すぐに適切な処置をする事が必要になってきます。精神的な病気ほど、気持ちをゆったりさせ、悩み事の原因を取り除くことも大切です。
しかし悩み事というのは、取り除くことがむずかしいからこそ“悩み”なのであって、口で言うほど簡単には治せません。 |
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NO.9 一本のハリでストレス解消を
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このような患者さんにこそはりは最良の治療法なのです。まず自律神経を整えることでハリは、胃の働きを好くし正常に保つ役目をしているのです。
神経もリラックスした状態に戻るのです。それまでの不快感が少なくなるにつれて食欲も出て、体幹機能も好くよくなってきます。
こうして精神的にもゆとりが出て身体の機能が整って自然に余裕ある気持ちになるものです。
胃の働きをよくするハリを1本さすだけで、今までの悪循環が一気に好転し始めます。
ハリは単に治療するだけでなく「病気でない病気」から身体を守るための優れた健康療法(予防医学)なのです。
現代は病気になってから治す時代ではありません、まず病気にならないように健康管理に気を配る時代なのです。 |
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NO.10 スポーツ選手に、もてもてのはり灸治療
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スポーツに怪我はつきもの。
身体をフルに動かして活躍するスポーツ選手、見るからに健康の代名詞のような、立派な身体をしています。
しかし、そこには持病やケガに苦しんでいる選手達も多いのです。
彼らのからだは、日常生活では起こりえないような不規則な力を受けたり、激しい衝撃にみまわれたりするわけですから、いくら日頃からトレーニングを積み重ねていても、やっぱりどこかしら故障しがちなものです。
スポーツ選手を襲うケガや病気は、おもに肉体を酷使することから起こる "痛みを伴う症状"たとえば、腰痛、関節炎、筋肉痛、捻挫などです。このような病気やケガの治療に、「はり」は絶大な効果を発揮するものなのです。 「身体が資本」のスポーツ選手の皆さんは、さすがにそのことを一般の人達にくらべてよく知っています。
「へエーあの人がはりをしていたのかー」と意外に思えるような選手にまで「はり」は普及しているのです。もっとも衝撃だった実例をあげますと、あらためてスポーツと「はり」の関係が理解できると思います。古い話ですが、東京で、女子国際マラソンが行われました。
女子のマラソンがブームになりはじめた頃の大イベントでしたから、テレビで観戦した方も多いでしょう。問題の主人公は、ソ連のツフロ選手、彼女は足を引きずるように苦しげに走っていました。筋肉か健に異常をきたしたのでしょう・・・胸に着けていたゼッケンのピンを引き抜くや、自分の太ももに突き刺したのです。
「はり」知らない方達は、さぞやビックリしたことでしょう。なにしろ痛む足にピンを刺し、しかもその上で完走してしまったのですからツフロ選手が「はり」の知識を持っていたのは確かなことです。その知識を持って、競技中という緊急事態にもかかわらず、自分自身の手で冷静に「はり」治療を行ったのです。テレビを観ていた私もそれは実に印象的な光景でした。中途半端な知識では、これ程冷静で適切な決断はできなかったことでしょう。しかし、何にもましてツフロ選手は、「はり」の鎮痛効果への強い信頼感があったに違いありません。
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